東京オリンピックで日本の女子バスケットボールチームが初の銀メダルを獲得し、その際多くのバスケットボール関係者や有名人からの祝福のメッセージが送られた。中でも注目を集めたのがある人物からのメッセージだった。
その人物とは、マンガ「SLAM DUNK」の作者井上雄彦氏だ。マンガ「SLAM DUNK」は、日本や中国、韓国など、世界中で高い人気を誇っている。中国メディアの新浪が、同作品の影響力と貢献についてあらためて取り上げている。

 記事は、まずマンガ「SLAM DUNK」について紹介し、同作品がバスケットボール界に与えた影響力を説明している。同作品は、日本内外で多くのバスケットボールファンを作り出した。さらには、同作品を出版する集英社は、「スラムダンク奨学金」というバスケットボールの普及を目的とした奨学金を設立、日本の高校生がアメリカでバスケットボールをプレイできるように支援を続けた。
こうした貢献をたたえ、2010年には同氏に対し日本バスケットボール協会から特別表彰も受けている。今回の、女子バスケットボールチームの銀メダルは、日本におけるバスケットボールに多大な影響を与えた「SLAM DUNK」を抜きにしては語ることはできないのだ。

 さらに、記事はマンガ「SLAM DUNK」のストーリーの素晴らしさについて語り、「多くのマンガでは、ヒーローには奇跡を起こして難局を突破する結末が期待されている。しかし、同作品は、必ずしもそうではない。同作の最終回には、思いもよらないほろ苦い結末が描かれている。こうしたストーリーの背後にあるのは、青春とは敗北や悔しさがつきものだ、というメッセージだ。
もし、残念な結末になっても、全力で戦ったというプロセスこそが重要、という大切なことを、「SLAM DUNK」は教えてくれる」とまとめている。2022年にはアニメーション映画の公開も決定しており、今後も世界が「SLAM DANK」に注目している。(編集:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)