戦争から75年が経過したが、中国では今も反日感情が根強く存在する。教育の現場でも愛国教育の一環として、旧日本軍が行ったことを繰り返し教えているが、日本はどうなのだろうか。
この動画は、中国で過去に放送された番組を一部紹介したようで、何人かの日本の中学生へのインタビューが含まれている。学生らに「南京大虐殺について知っていますか」と尋ねてみたところ、それぞれ「聞いたことはある」、「忘れた」、「知らない」と答えていて、配信者は日本の教育を問題視している。
また、この子どもたちの様子も、日本の教育の問題点を示していると主張した。どの子どもも笑顔で対応していて、問題の重さを分かっていないとし、なかには考えもせずに「分からない」と即答した子どももいたことから、「子どもは悪くないが、きちんと教えない教師と教科書に問題がある」と批判している。
配信者は、日本では歴史問題が忘れられていることを問題視しているが、視聴者の反応は冷静だった。「忘れないのは被害者のほうだ」、「当然だろう」という人や、「彼らが知っているかは関係ないが、我々は忘れてはいけない」という意見も多かった。
中国では、被害者として歴史問題を風化させてはいけないという強い思いが国民の間にあるようだ。歴史問題を巡る日本人と中国人との間の感覚には、大きな温度差があると言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)