中国のポータルサイト・網易に14日、「日本の衆議院が解散した時に議員がバンザイと叫んでいたが、日本のバンザイと中国の『万歳』はどんな違いがあるのか」とする記事が掲載された。
 
 記事は、衆議院本会議場で14日午後、大島理森同院議長が解散詔書を読み上げて衆議院が正式に解散したと紹介。
その際、まもなくその職を失うことになる議員の多くが腕を大きく振り上げながら「バンザイ」と声高に3回叫んだと紹介。これは同院が解散する際の伝統的行為となっており、古くは1897年の帝国議会議事録にバンザイと叫ぶ議員がいたことが記載されていたと伝える一方、その理由については定かではなく、様々な解釈が示されているとした。
 
 その上で、バンザイという言葉は本来「永遠に存在する」という意味を持ち、臣下が君主を祝うために発する言葉であったと説明。「間違いなく中国から日本に伝わった言葉」であるため、日本語のバンザイと中国語の「万歳」が持つ意味は非常に似ているとしつつ、異なる部分もあるのだと指摘している。
 
 そして、現代の日本では「バンザイ」という言葉を日常生活の中で広く用いていると紹介。その一例として、日本の国民的スポーツである野球の試合などで、ひいきのチームが勝利した際にファンたちが大声で「バンザイ」と三唱する光景をしばしば見かける点を挙げ、近代においては天皇に対する尊敬と祝福を示すために用いられていた「バンザイ」が、今では「大きな感激や喜びの心情を表す言葉」となっていることを伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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