中国では、多くの人が「日本は米国の言いなりになっている」と認識しているようだが、中国メディアの快資訊はこのほど、「もしも米国による束縛と制約がなくなったら日本はどうなるのだろうか」と問いかける記事を掲載した。

 記事の中国人筆者は、日本は戦後、急速な復興と大きな発展を遂げたが、そこには米国の援助と保護があったと主張した。
朝鮮戦争による特需で景気が良くなり、米国の保護があったので国防問題を気にせず経済発展に集中することができたので急速な経済成長が可能だったとしている。しかしその後、米国によるプラザ合意や貿易戦争、半導体協定、スーパー301条などによって、日本は徹底的に抑え込まれてしまったと分析した。

 では、仮に米国によるコントロールがなくなったら日本はどうなるのだろうか。記事の中国人筆者は、日本と米国は安全保障を基礎とした同盟関係にあり、日本は国防を米国に強く依存した状態になっているため、米国が離れたら日本は「ひどくうろたえるに違いない」としている。日本を守ってくれる人がいなくなってしまうからだという。

 それで、米国の束縛から解放されることに最も反対するのは、ほかでもない日本自身だと主張した。核戦力を持たず、低欲望社会となっている日本の軍事力はたかが知れていると主張し、もし米国が戦略的な軍備縮小を行うなら、一番うろたえるのは日本だと論じた。

 また、米国の縛りがなくなっても日本が超大国となる見込みは全くなく、かつての明治維新の時のような奇跡の再現もあり得ないため、日本は米国の足にしがみついて今の地位を何とか確保することしかできないと記事を結んだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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