中国はこれまで、台湾海峡を外国の軍艦が通過するたびに批判してきたが、このたび中国はロシアの軍艦と共に津軽海峡を通過した。これを受けて、中国のQ&Aサイト知乎にこのほど、「中露海軍の軍艦10隻が同時に日本の津軽海峡を通過したが、どんな情報が注目に値するか?」と問いかけるスレッドが立ち、中国人ネットユーザーが様々な意見を寄せた。
スレ主は注目に値する点として、日本の法律に基づくと領海幅は12カイリだが、津軽海峡など5海峡については、「米国の核戦艦が自由に通過できるようにするため」3カイリに設定した点だと主張した。このため、津軽海峡はどの国の戦艦も通過できる国際海峡となっていると指摘している。
これに対し中国のネットユーザーからは、「台湾海峡だって外国の戦艦が行ったり来たりしているのだから、同じように通過しただけだ。国際海峡なのだから別に騒ぐことではない」、「こんな小さな事は、慣れればいいだけだ」など、特別注目することではないとのコメントが寄せられた。
また、「10隻は少なすぎる。100隻くらいで行ってほしい。空母が行ったわけでもないし、潜水艦も少なかったのだろう。空には航空編隊のサポートもなかったようだから物足りない」、「外国の軍艦が台湾海峡を通過するたびに、我々も津軽海峡を通過したらいいと思う」などの意見もあった。
ほかには、「軍事的な意味合いと言うより、政治的な意味合いが強いということだ」、「米艦艇が台湾海峡を通過するのは米国と台湾に対するパフォーマンス。中ロの艦艇が津軽海峡を通過するのは中国とロシアの国民に対するパフォーマンス。空前の規模の国内矛盾から目をそらさせるためには、強敵を作り上げる必要がある」などと分析する人もいた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)