中国のポータルサイト・百度に9日、卓球世界ユース選手権で日本の「神童」が4冠を達成したとする記事が掲載された。
 
 記事は、ポルトガルで現地時間2日から行われていた同選手権が8日に閉幕したと紹介。
この大会は次世代のスター選手の揺りかご的な存在であり、中国の馬龍や樊振東、丁寧、陳夢、孫穎莎などといった選手がいずれもシングルスで優勝経験を持っており、ここから輝かしい一流選手としてのキャリアをスタートさせたと伝えた。
 
 その上で、中国勢では17歳の女子選手・蒯曼選手の活躍が特に目立ち、U−19の4種目に出場して女子シングルス、女子ダブルス、女子団体で金メダルを獲得する3冠を達成したと紹介し、女子団体では日本や米国といった強豪を抑えて優勝し、女子ダブルスでは決勝で米国のペアを破り、女子シングルス決勝では日本の木原美悠選手に4−3と接戦をものにして金メダルを掴んだとした。
 
 なお、もう1種目の混合ダブルスでは、決勝で日本の篠塚大登・木原美悠組に2−3で惜敗して銀メダルに終わった。それでも記事は、「金3銀1」を獲得した蒯選手の活躍を大きく評価している。
 
 一方で、U−15では日本の張本智和選手の妹である張本美和選手が13歳ながらも女子団体、女子ダブルス、女子シングルスそして混合ダブルスの4種目で全て優勝する快挙を達成し、「今大会における最大の勝者になった」と紹介。この先もまだまだ大きな伸びしろを残している張本美和選手が、将来兄・智和選手とともに中国勢を脅かす主なライバルになることだろうと伝えた。
(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)