日本の職場は中国とかなり違うというが、どういう点が違うのだろうか。中国メディアの快資訊は9日、中国人から見た「日本の職場文化の違い」を紹介する記事を掲載した。


 記事はまず、日本の職場には「集団主義」という特徴があると紹介している。この集団主義はみんなで協力して稲作をする稲作文化から来ていて、今でも多くの職場でその名残が見られると説明したうえで、日本の大ヒットドラマである「半沢直樹」を参考にしながら、「日本の職場に見られる集団主義の3つの特徴」を紹介した。

 1つは「学閥・派閥があること」だ。記事が紹介した「半沢直樹」でも、出身大学OBのネットワークが強く、どの大学を出ているかで派閥が決まると紹介した。2つ目は「稟議」というシステムがあり、現場で働く者の意見が上層部の決定に反映される「ボトムアップ」が採用されていると伝えた。これは「トップダウン」が主流の欧米とは大きく違うとした。


 3つ目は「敬語」で、相手が社内か社外の人かによって言葉遣いが変わり、社内でも立場により使う言葉が細かく変わると伝えた。中国にも敬語はあるが、日本ほど複雑ではない。記事は、相手が社内か社外かにより言葉が変わる日本について、会社を「家」と見なしてきた伝統の名残りだと説明した。

 特に3つ目の敬語に関しては、中国人に限らず外国人全般にとって理解しにくい習慣となっている。「半沢直樹」は中国人にとっても面白いドラマだったようだが、日本の「独特の文化」もさまざまなシーンで垣間見えたようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)