米国の軍事情報サイト「グローバル・ファイアーパワー」が発表した2021年の世界の軍事力ランキングによると、韓国は世界第6位と評価されている。中国メディアの騰訊はこのほど、韓国の軍事力の真の実力について考察する記事を掲載した。


 記事は、現在の韓国の軍事力は日本に次ぐ世界第6位だが、その野心は6位で満足してはおらず、日本を超えたいとの願いがあるはずだと主張。それは、2021年の韓国国防白書のなかで日本を「パートナー」から「隣国」という表現に変えることで格下げしたことや、軍事力を強化していることに表れていると分析した。

 韓国の軍事力強化の1つとして記事は、「空母建造計画」があることを指摘した。韓国は英国の技術提供を受けると報じる韓国メディアもあり、計画が具体的に進んでいることを強調している。また、艦載機としてF35Bを導入する予定で、空母運用に関する訓練を米国から受けられないかどうか検討しているという。そして、韓国の空母は英国のクイーン・エリザベスに似た軽空母になるようだと伝えた。


 このほか、韓国は次世代戦闘機の開発計画があり、すでに試作機が公開されたと紹介した。記事は、この次世代戦闘機を「第5世代戦闘機」としたうえで、国産で開発できれば航空業界で世界トップレベルの仲間入りしたことを象徴する意味合いがあると説明した。この点で日本にも第5世代戦闘機の開発計画はあるものの、「韓国の方が進んでいる」と主張した。

 記事は、韓国はこの先日本を超えて世界第5位の軍事力になる可能性があるとしているが、実際のところ空母計画は韓国国内からも反対の声があるほか、次世代戦闘機についても第5世代ではなく「4.5世代」ではないかとの意見もあり、日本を超えることができるかどうかは不透明なのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)