中国は高速鉄道の分野で後発であり、日本やドイツ、フランス、カナダの「弟子」として技術を学んだが、今や「師匠を超える」ようになったと自負しているようだ。中国メディアの百家号はこのほど、中国高速鉄道のこの先の発展について予測する記事を掲載した。


 記事は、外国から技術を導入して学んだ中国高速鉄道は、今や他国を全面的に超えるようになったと胸を張った。今後は海外での高速鉄道建設を巡って競争が激化することが予想され、特に日本と中国は受注を巡って激しく争うだろうと論じた。

 この点で中国高速鉄道には多くの強みがあるという。これには、建設コストが安いことに加えて、様々な気候や環境における建設経験、運営管理の経験を積んできたことなどを含むとしている。

 それで、中国高速鉄道は「中国製造業の際立った実力を示す名刺」となっており、そのコストパフォーマンスと高い技術力ゆえに多くの国から注目されていると主張した。将来的に中国高速鉄道の規格を「世界の標準規格」にする必要があり、そうすることで国際的な影響力を更に高めることができると論じた。


 この点で、インドネシア・ジャワ島の高速鉄道は中国規格を採用しているので、中国にとってマイルストーンの意味合いが大きいとしている。そして、今後も一帯一路の参加国において中国規格の高速鉄道を建設することで、経済貿易関係を強化すると同時に、中国の鉄道技術の輸出における競争力を高めることができると主張した。

 中国には「教会了徒弟、餓死師傅」という言葉がある。これは、師匠が弟子に技術のすべてを教えると師匠が食い扶持を奪われてしまうという意味合いの言葉だが、かつて外国から技術を学んだ中国は、高速鉄道の分野で「教会了徒弟、餓死師傅」を狙っているのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)