日本人にとって身近な食べ物である「餃子」は元々、中国発祥の食べ物だ。しかし、日本と中国の餃子は大きく違っている。
中国では餃子は主食であり、水餃子にして食べることが多いが、日本では焼餃子としてご飯のおかずとして食べるのが定番だ。中国メディアの百家号は24日、「日本人はどうして餃子をおかずにして食べるのか」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、日本では餃子が中国から伝わった後、日本人の好みに合わせて水餃子から焼き餃子に変化したと紹介した。また、餃子につけるたれも、日本では醤油や酢、ラー油を付けるためか「中国では黒酢なのだが」と解せない様子だ。しかし一番違うのは、「餃子をおかずにして食べること」だろう。

 中国人にとっては、ごはんに餃子を合わせて食べるのは主食と主食の組み合わせで邪道となる。日本人が餃子をおかずとして食べる理由については「日本人にとって米こそが絶対的な主食だからではないか」と分析している。日本人にとって米は金のようなもので、白いご飯はお釈迦様の骨を意味する「舎利(しゃり)」と呼ぶほど特別な食べ物になっていると伝えた。

 また別の理由は、日本の餃子は「皮が薄い」ためだとも紹介した。皮が薄いと、水で煮たとき皮が破れてしまうので、焼き餃子にした方が向いていると指摘した。中国の餃子は皮が厚いので、皮が破れることはなく、ボリュームもあるので主食になるということだろう。

 皮が薄くて、パリパリに焼いた日本の餃子を白米と食べるのもおいしいが、中国の餃子にもまた違ったおいしさがある。
日本の焼き餃子と中国の水餃子には、それぞれ違った魅力があると言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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