近年、中国の家電市場では中国ブランドが大きなシェアを占めるようになり、日本ブランドの影はずいぶんと薄くなってしまった。しかし、かつては日本ブランドが大人気だった時期もある。
中国の動画サイト西瓜視頻はこのほど、「20年前の日本製テレビを分解してみた」と伝える動画を配信した。

 配信者は、家電修理業を営む中国人男性で、50元(約900円)で引き取った20年前の日本ブランドのテレビを分解し、中の様子を紹介した。配信者によると、このテレビは当時1万2000元(約21万6000円)ほどの値段だったという。同じころのスーパーの店員の月給が360元(約6500円)だったそうなので、いかに日本製テレビが高級品だったかがよく分かる。

 配信者は、20年使用されたこのテレビを分解しているが、中のプリント基盤はホコリまみれになっているとはいえ、「非常によくできた作りだ」と称賛している。プリント基盤裏のはんだ付けもとてもきれいでレベルが高いと感じたようだ。

 最後に、電源を入れてテレビをつけてみたところ、画質に問題はなく今でもととてもきれいに映っており、スピーカーの質も良く、分解して一目見ただけで「なぜ当時、あんなにも高い値段だったのかよく分かる」と述べている。20年前の時点ですでにかなり高いレベルだったことは明らかだという。

 この動画を見た中国のネットユーザーからも、「素晴らしい品質だ」など、日本製家電に対する称賛のコメントが多く寄せられた。中には「5000元(約9万円)で私に売ってくれ」という人もいて、20年経ってもまだまだ使えると感じたようだ。日本製品は品質の高さや耐久性で評判であり、この高い評価は今でも変わっていないと言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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