機械設備・部品の設計生産を手掛ける四川優機実業(833943/北京)が6月22日、北京証券取引所に新規上場した。公開価格7.00元に対し、初値は5.00%高い7.35元だった。

 
 同社は2001年に四川優績貿易有限責任公司として設立した民営企業で、02年に四川優機実業有限責任公司に社名変更し、08年に株式会社化して現社名となった。カスタマイズ機械設備および部品の研究開発、設計、製造、販売を主業務としている。石油・天然ガス化学工業、建機・鉱山機械、汎用機械、油圧システム設備・部品、航空部品精密加工の5分野を網羅し、1万以上の型番の製品を開発してきた。中国市場だけでなく、欧州、北米、アジア、オセアニアの40あまりの国・地域の顧客に高品質なカスタマイズ機械設備、部品を提供している。

 製品は、中国石油、中国海洋石油、中国石油化学、国家管網などの大型国有企業のほか、欧米の著名企業からも高く評価されている。2021年12月期の売上構成は、石油・天然ガス液体制御設備・部品が28.93%、汎用液体制御部品が27.16%、油圧システム部品が16.16%、建機・鉱山機械部品が13.88%、航空部品が4.33%。
 
 2021年12月期の売上高は7億600万元(前期比24.57%増)、純利益は4116万元(同39.69%増)。
 
 新規上場に伴い調達予定の9500万元(約19億円)は、約56%の5300万元を航空部品インテリジェント製造基地建設プロジェクトに、約44%の4200万元を研究開発センター改良プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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