総合不動産管理サービスプロバイダーの潤華生活服務集団HD(02455/香港)が1月17日、香港証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格1.70香港ドルに対し、初値は18.82%低い1.38ドルだった。
終値は同25.88%安の1.26ドルだった。

 同社は1996年設立で、2020年に持株会社化した。山東省を中心として中国の不動産管理サービスを提供しており、21年の売上ベースで中国国内の市場シェアは約0.1%、山東省での市場シェアは約1%で業界第12位となっている。特に病院と公共不動産物件の運営管理に注力しており、21年12月31日現在で病院39か所、公共不動産物件104件を管理している。
 
 デジタル化、自動化システムの開発、運用に力を入れることで競争力を高めており、19年にはネットワーク情報技術運営センターを設置し、クリーン管理、集中輸送管理、医療廃棄物管理、患者介護管理などの病院の後方支援サービスを提供するとともに、病院の運営全体に対して専門的なソリューションプランを提供している。
 
 21年12月期の売上高は6億129万人民元(前期比23.70%増)、純利益は4445万元(同8.71%減)。
22年1~6月期の売上高は3億2139万元(前年同期比22.85%増)、純利益は2018万元(同61.03%増)。
 
 新規上場に伴い調達予定の約1億香港ドル(約17億円)は、約54%を戦略的な投資および買収による不動産管理業務拡大に、約28%を情報技術の開発、強化、運用に、約18%を従業員のインセンティブ制度充実と人材の確保、育成に用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)