金鉱資源開発を手掛ける四川容大黄金(001337/深セン)が3月3日に、深セン証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格7.09元に対し、初値は20.03%高い8.51元だった。
取引開始後さらに値上がりし、終値は同44.01%高の10.21元だった。
 
 同社は2006年設立で、21年に株式会社化した。金鉱資源の開発に特化し、金鉱の採掘、選別、販売を主業務としている。主に取り扱う製品は金精鉱と金鉱石だ。中国国内の主要な金鉱採掘選別企業の1つとなっており、中国黄金協会の理事団体を務めている。21年の中国における金生産量328.98トンに対し、同社の生産量は1.66トンとなっており、ここから計算される市場シェアは0.50%で、19年の0.41%、20年0.42%からシェアを拡大している。
 
 22年12月期の売上高は4億7246万元(前期比10.16%減)、純利益は1億9868万元(同29.53%増)。23年1~3月期の業績予測は、売上高が1億4000万~1億6000万元(前年同期比26.08~44.10%増)、純利益が5300万~6700万元(同28.20~62.07%増)。
 
 新規上場に伴い調達予定の3億9022万元(約77億円)は、約43%の1億6751万元を四川省涼山イ族自治州ムリ・チベット族自治県にある梭羅溝金鉱鉱区の資源探査に、約8%の3281万元を同金鉱の選別場技術改良プロジェクトに、約18%の6848万元を同金鉱のグリーン鉱山建設に、約13%の5188万元を同金鉱のスマート鉱山化プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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