中国の電子商取引(Eコマース)大手、京東集団(JDドットコム:9618/HK)は「低価格戦略」を強化する。小規模業者でも同社プラットフォームに出店できるようにし、より多くの消費者を取り込みたい考えだ。
EC市場での競争激化、消費者の低価格志向に対応する。香港英字紙のサウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)が8日伝えた。
 SCMPによると、京東のこの動きは伝統的なビジネスモデルからの脱却を意味する。京東はこれまで、同社プラットフォームに出店する業者の数を厳しく管理することで、競合他社との差別化を図っていた。出店業者の多くは、国内および世界的に有名ブランドが中心だった。
 競合する阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)の「淘宝網(タオバオ)」には大小さまざまな規模の業者が出店。
一方、成長著しいピン多多(PDD/NASDAQ)は、低価格を売りにしている。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)