本土株の先高観が強まる流れ。中国共産党が24日の中央政治局会議で、今年下半期に「資本市場を活性化させ、投資家の信頼感を高める」方針を示したことなどが改めて材料視されている。業界関係者の間からは、証券取引印紙税の引き下げなどを期待する声が上がった。米金利高などを嫌気した売りが先行したものの、指数は程なくプラスに転じている。(亜州リサーチ編集部)
金融株が相場をけん引。中信証券(600030/SH)がストップ(10.0%)高、中信建投証券(601066/SH)が7.2%高、中国人寿保険(601628/SH)が5.7%高、中国平安保険(601318/SH)が4.1%高、招商銀行(600036/SH)が4.3%高、中国工商銀行(601398/SH)が1.9%高で引けた。証券取引の活性化により、証券各社は手数料増、保険各社は運用収益増などが期待されている。
不動産株も高い。保利地産(600048/SH)が5.0%、格力地産(600185/SH)が3.5%、華麗家族(600503/SH)が2.3%、緑地HD(600606/SH)が2.2%ずつ上昇した。上述した中央政治局会議では、不動産政策の緩和や内需の拡大などの方針も決定されている。産業支援の動きが期待された。
消費関連株もしっかり。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.48ポイント(0.54%)高の275.12ポイント、深センB株指数が11.00ポイント(0.91%)高の1213.39ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)