中央企業(中国中央政府直属の国有企業)の新たな再編が始動する。国務院国有資産監督管理委員会は23日、中国電子科技集団有限公司(CETC)と中国華録集団有限公司(China Hualu Group)の統合案を承認した。
家電大手の中国華録集団は、中国電子科技集団の傘下に入る。複数の中国メディアが伝えた。
 中国電子科技集団は2002年3月1日に設立。エレクトロニクス装備、産業インフラ、ネットワークセキュリティなどに従事している。21年6月には、郵電部工業局と中国郵電部工業総公司を前身とする中国普天信息産業集団有限公司を吸収合併した。全額出資の子会社としている。
  一方、00年6月18日に発足した中国華録集団は、デジタルソリューションのプロバイダー。遼寧省大連市に本拠を構え、デジタル技術の応用、社会実装を手掛けている。パナソニックと合弁し、デジタルAVネットワーク機器などの製販を展開する「中国華録・パナソニックAVCネットワークス有限会社」を運営してきた。
 両グループの擁する上場企業群は、中国電子科技集団が18社、中国華録集団は1社を数える。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
編集部おすすめ