金融緩和の期待感が相場を支える流れ。
業種別では、空運の上げが目立つ。春秋航空(601021/SH)が4.0%高、中国南方航空(600029/SH)が3.8%高、中国国際航空(601111/SH)が2.8%高、中国東方航空(600115/SH)が1.6%高で引けた。旅客増が期待される。中国では今月26日、春節(旧正月)前後の特別輸送態勢「春運」期間がスタートする。中国民用航空局の予測によると、3月5日までの「春運」40日間で、航空旅客数は延べ8000万人に達する見通しだ(1日当たり200万人に拡大し、過去最多を更新する見込み)。
消費関連株もしっかり。免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が6.4%高、百貨店の王府井集団(600859/SH)が2.5%高、食品の桃李面包(603866/SH)が2.2%高、家電の海爾智家(600690/SH)と自動車の長城汽車(601633/SH)がそろって1.0%高で取引を終えた。中国旅遊集団中免については、業績成長も支援材料。同社が8日引け後に報告した23年通期の業績速報では、純利益が前年比で33.5%増加した。
石炭株も高い。安源煤業集団(600397/SH)が5.9%、エン鉱能源(600188/SH)が3.0%、広匯能源(600256/SH)が2.6%、鄭州煤電(600121/SH)が2.4%ずつ上昇した。不動産株、インフラ関連株、医薬株、素材株、銀行株なども買われている。
半面、証券株は安い。国聯証券(601456/SH)が2.6%、東方証券(600958/SH)が1.7%、太平洋証券(601099/SH)が1.4%、国金証券(600109/SH)が1.0%ずつ下落した。メディア・娯楽株、公益株も売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が6.31ポイント(2.74%)安の224.33ポイント、深センB株指数が3.90ポイント(0.37%)安の1055.15ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)