前日までの好地合いを継ぐ流れ。米長期金利の低下や、春節(旧正月)連休中の中国でレジャー消費や人の移動が活発化していると伝わったことなどが引き続き材料視されている。また、連休中で19日に取引再開する本土市場は上昇スタートする――との見方が高まっていることも買い安心感につながった。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄は、ほぼ全面高(構成82のうち上昇81)。個別では、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が12.1%高、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が10.2%高、中国民間ガス供給業者の新奥能源HD(2688/HK)が9.3%高と上げが目立っている。
セクター別では、中国の不動産が高い。上記した龍湖集団のほか、遠洋集団HD(3377/HK)が14.9%、世茂集団HD(813/HK)が14.1%、中国海外宏洋集団(81/HK)が11.0%、越秀地産(123/HK)が8.1%ずつ上昇した。住宅の引き渡しを確保するため、不動産デベロッパーの資金調達を支援する「ホワイトリスト」政策が進ちょくしている。香港メディアが報じたところによれば、上述した世茂集団など、民営会社も含まれるという。
自動車セクターも急伸。
中国の証券セクターもしっかり。広発証券(1776/HK)が7.5%高、中国国際金融(3908/HK)が6.2%高、中信建投証券(6066/HK)が4.9%高、海通証券(6837/HK)が4.5%高で取引を終えた。
消費関連の銘柄も物色される。白酒(中国の蒸留酒)の珍酒李渡集団(6979/HK)が17.0%高、ハイパーマーケットチェーンの高キン零售(6808/HK)が10.3%高、乳製品の中国蒙牛乳業(2319/HK)が7.9%高、火鍋チェーンの呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)が5.5%高、スポーツ用品の李寧(2331/HK)が4.9%高と買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)