投資家の慎重スタンスが強まる流れ。
業種別では、消費関連の下げが目立つ。家庭用品の喜臨門家具(603008/SH)が2.9%安、化粧品の上海家化聯合(600315/SH)が2.3%安、自動車の上海汽車集団(600104/SH)が1.6%安、酒造の青島ビール(600600/SH)と家電の海爾智家(600690/SH)がそろって1.5%安と下げが目立った。上海汽車集団については、EUによる追加関税の影響が他メーカーより大きく、欧州での競争力が大幅に損なわれるなどと指摘されている。
非鉄や鉄鋼、建材など素材株もさえない。中国アルミ(601600/SH)が2.5%、洛陽モリブデン(603993/SH)が1.8%、馬鞍山鋼鉄(600808/SH)が1.9%、杭州鋼鉄(600126/SH)が1.4%、華新水泥(600801/SH)が2.7%、安徽海螺水泥(600585/SH)が2.5%ずつ下落した。
半面、ハイテク株はしっかり。産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が6.3%、半導体モジュール生産の嘉興斯達半導体(603290/SH)が4.0%、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が2.8%、IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が1.7%ずつ上昇した。公益株、発電設備株、軍事関連株も買われている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.28ポイント(0.54%)安の236.52ポイント、深センB株指数が0.76ポイント(0.07%)高の1113.43ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)