前日の軟調地合いを継ぐ流れ。
もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国経済対策の期待感が続いている。一部外電が29日報じたところによれば、11月4~8日に開催される全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会の第12回会議では、今後数年で最大10兆人民元超の債券を追加発行し、中国経済を振興させることを検討する見通しだ。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、保険の下げが目立つ。中国太平洋保険(601601/SH)が3.7%安、中国平安保険(601318/SH)が2.9%安、中国人寿保険(601628/SH)が2.3%安、中国人民保険集団(601319/SH)が1.8%安で引けた。
ハイテク株も安い。
医薬株もさえない。上海医薬集団(601607/SH)が4.3%安、華潤双鶴薬業(600062/SH)が2.6%安、薬明康徳(603259/SH)が2.5%安、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が2.0%安で取引を終えた。資源・素材株、消費関連株、公益株、銀行・証券株なども売られている。
半面、不動産株は高い。華遠地産(600743/SH)が9.8%、金地集団(600383/SH)が5.2%、信達地産(600657/SH)が3.5%、中華企業(600675/SH)が2.3%、緑地HD(600606/SH)が2.1%ずつ下落した。空運株、インフラ関連株なども物色されている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が4.56ポイント(1.64%)安の273.67ポイント、深センB株指数が17.10ポイント(1.38%)安の1222.74ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)