市場支援スタンスが相場を支える流れ。
ただ、上値は限定的。中国経済の成長鈍化が懸念される中、指数は安く推移する場面もみられた。中国共産党機関紙の人民日報は4日の論説記事で、「5%前後」とした今年の経済成長目標について、5%をやや下回っても容認できるとの見解を示している。また、経済協力開発機構(OECD)は4日、2025年の中国経済成長率予測を前回の4.5%から4.7%に上方修正したが、24年の予測からは鈍化するとの見通しを明らかにした。様子見ムードも漂う。11~12日の開催が報じられた中央経済工作会議を前に、今週末~来週初めにも中央政治局会議が開かれる見通しだ。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、証券の上げが目立つ。
不動産株も物色される。華麗家族(600503/SH)と華遠地産(600743/SH)がそろってストップ(10.0%)高、光明地産(600708/SH)が5.5%高で取引を終えた。ハイテク株、自動車株、軍事関連株、空運株なども買われている。
半面、エネルギー株はさえない。中国石油天然気(601857/SH)と中海油田服務(601808/SH)がそろって1.8%、中国海洋石油(600938/SH)が1.6%、中国石油化工(600028/SH)が1.4%、エン鉱能源(600188/SH)が1.1%ずつ下落した。素材株、銀行・保険株、公益株、食品・酒造株、医薬株も売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.35ポイント(0.13%)高の277.16ポイント、深センB株指数が0.38ポイント(0.03%)高の1223.15ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)