投資家心理が上向く流れ。米関税政策の過度な警戒感が薄らいでいる。トランプ米大統領は3日、メキシコのシェインバウム大統領やカナダのトルドー首相と相次ぎ会談し、25%の関税を課す計画について、それぞれ1カ月程度延期することで合意した(関税発動は4日に予定されていた)。また、中国からの輸入品に10%の追加関税を発動する4日午前0時1分(日本時間午後2時1分)が迫る中、トランプ氏は3日、中国側と協議することを明らかにしている。なお、中国本土は春節(旧正月)の大型連休中で、本土A株市場はきょう4日まで休場。あす5日から取引再開される。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(2015/HK)が7.2%高、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が6.8%高、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が6.7%高と上げが目立つ。
セクター別では、半導体・人工知能(AI)関連が高い。SMICのほか、晶門半導体(2878/HK)が10.4%、華虹半導体(1347/HK)が8.7%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が7.4%、万国数拠HD(9698/HK)が18.2%、北京第四範式智能技術(6682/HK)が6.6%、美図(1357/HK)と金山雲(3896/HK)がそろって6.5%ずつ上昇した。
自動車セクターもしっかり。理想のほか、小鵬汽車(9868/HK)が12.6%高、吉利汽車HD(175/HK)が6.6%高、蔚来集団(9866/HK)が3.6%高で引けた。
消費セクターも物色される。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)