米中通商交渉の進展期待が相場を支える流れ。
ただ、上値は重い。月次の中国経済統計が週前半までにほぼ出揃う中、いくつかの指標が弱い内容だったことを不安視している。中でも、1~6月の不動産開発投資は落ち込みが拡大し、改善の兆しも表れなかった。また、中国では今月下旬、下半期の政策方針を決定する中央政治局会議が開かれる予定。様子見ムードが漂う中、指数は安く推移する場面もあった。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、ハイテクの上げが目立つ。
新興ハイテク株もしっかり。ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」では、主要50銘柄で構成される「上証科創板50成分指数(Star50)」が0.8%上昇し、主要指数をアウトパフォームした。
医薬株も物色される。浙江華海薬業(600521/SH)が3.9%、康縁薬業(600557/SH)が3.5%、薬明康徳(603259/SH)が2.8%、江蘇聯環薬業(600513/SH)と人福医薬集団(600079/SH)がそろって2.0%ずつ上昇した。消費関連株、軍需産業株、自動車株、素材株なども買われている。
半面、不動産株は安い。臥龍地産(600173/SH)が3.3%、緑地HD(600606/SH)が2.9%、華遠地産(600743/SH)が1.8%、中華企業(600675/SH)が1.6%、京能置業(600791/SH)が1.4%ずつ下落した。銀行株、エネルギー株、運輸株、公益株なども売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.28ポイント(0.11%)高の260.14ポイント、深センB株指数が10.07ポイント(0.81%)高の1252.26ポイントで引けた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)