1日前場の香港マーケットは、主要93銘柄で構成されるハンセン指数が前日比256.11ポイント(1.00%)安の25310.88ポイントと続落し、中国企業指数(旧H株指数)が52.99ポイント(0.62%)安の8460.19ポイントと3日ぶりに反落した。売買代金は1331億6500万香港ドルとなっている(8月31日前場は1381億4480万香港ドル)。

 中東情勢の不透明感が重しとなる流れ。米イランの攻撃応酬が1カ月ぶりに再開し、原油や米長期金利が上昇している。トランプ米大統領は8月31日、米軍がイラン南部のミサイル発射基地を攻撃した報復としてイランがヨルダンの米軍駐留基地を攻撃したことに関し、「強烈な攻撃を行う」とメディアのインタビューに答えた。イラン側もまた、再び攻撃を受けることがあれば、激しく反撃する用意があると反発している。
 もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国の経済対策に対する期待感が支えとなっている。先週28日に閉幕した全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会の第24回会議では、国内経済の成長が鈍化していることを認めたうえで、2026~30年にかけた内需拡大戦略の実施計画を本格的にスタートさせる方針が確認された。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が4.3%安、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が4.0%安、電子商取引(EC)を中核とする中国IT大手の阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)が3.6%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国の不動産が安い。華潤置地や龍湖集団のほか、越秀地産(123/HK)が7.5%、建発国際投資集団(1908/HK)が6.0%、中国奥園集団(3883/HK)が5.0%ずつ下落した。
 医薬セクターもさえない。勁方医薬科技(上海)(2595/HK)が6.8%安、剤泰科技(北京)(7666/HK)が3.3%安、晶泰HD(2228/HK)と翰森製薬集団(3692/HK)がそろって2.7%安と値を下げた。

 半面、大規模言語モデル(LLM)など人工知能(AI)技術の銘柄群は物色される。雲知声智能科技(9678/HK)が8.3%高、ミニマックス・グループ(MiniMax:100/HK)が6.5%高、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が3.4%高、北京第四範式智能技術(6682/HK)が3.0%高と値を上げた。
 農業関連セクターもしっかり。化学肥料メーカーの中国心連心化肥(1866/HK)が4.3%、農機メーカー中国大手の第一トラクター(38/HK)が4.1%、肥料販売中国最大手の中化化肥HD(297/HK)が1.9%ずつ上昇した。政策支援の動きが期待される。全人代常務委員会の第24回会議では、食料の安定供給に向けた農家支援も重点項目として挙げられた。
 本土マーケットは小幅続伸。主要指標の上海総合指数は前日比0.03%高の3987.56ポイントで前場取引を終了した。消費が高い。自動車、金融、公益、不動産、運輸、軍需産業、エネルギーなども買われた。半面、ハイテクは安い。素材、医薬も売られた。

(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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