北京市内の八宝山革命墓地礼堂で8月31日午前、故華国鋒元主席の葬儀が行なわれた。中国新聞社などが伝えた。


 華国鋒元主席は1921年生まれ。毛沢東主席に「忠実な部下」として認められ、副首相に抜擢された。76年1月に周恩来首相が死去すると、首相に就任。9月に毛沢東主席が死去すると、10月6日に毛主席夫人の江青ら、いわゆる「文革四人組」を電撃逮捕。翌7日には中国共産党中央委員会主席と同党中央軍事委員会主席に就任した。

 中国共産党中央委員会主席は現在の同総書記に相当し、党の政治面でのトップで事実上の国政トップ。中央軍事委員会主席は共産党の軍事面でのトップで、事実上の軍令・軍政にわたる国防のトップ。

 華国鋒元主席は四人組逮捕などで、文化大革命を終息させた功労者のひとりとされるが、その後も「毛主席の既定の方針通り」との文革色の濃い路線を貫こうとして、改革開放など柔軟な経済優先路線を主張するトウ小平氏と対立。権力争いに敗れて失脚した。

 しかし権力を失った後も、約200人いる共産党中央委員としての肩書きは保った。権力を奪取したトウ小平氏側がそれまでの、失脚がそのまま迫害につながった「共産党の風習」を変革しようと考え、比較的穏便に権力を手放した華国鋒氏を評価し、待遇と体面を失わないよう配慮したとの見方が強い。

 華国鋒氏は政治の舞台からは姿を消したが、2007年10月には、中国共産党第十七回全国代表大会に「党元老」として招待された。


 中国新聞社などによると、2008年8月20日午後0時50分に北京市内で病死。享年87歳。

 写真は華国鋒元首相に別れを告げる、長女の蘇玲氏。蘇は航空行政を行なう民航総局で幹部職に就いているとされる。(編集担当:如月隼人)

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