1927年10月27日、中国共産党は井崗山(せいこうざん)根拠地の建設を開始した。

 井崗山は湖南省と江西省の境に位置する山で、共産党が土地革命と武装闘争のための最初の農村根拠地を築いた地区。


 第一次国共合作の崩壊を受けて、1927年8月に中国共産党は江西省南昌で初の武装蜂起を発動。その後、「武装蜂起による土地革命の実現」を大方針として採択し、9月、湖南・湖北・広東・江西などの省で秋収蜂起(秋の収穫期における農民暴動)を決行した。

 湖南では毛沢東が蜂起を指導したが、国民政府軍の反撃に遭って失敗。井崗山へ退却する途中、江西省永新県三湾村において軍隊の改組を行い、軍に対する党の絶対的指導権を確立した(いわゆる「三湾改編」)。

 毛沢東の部隊は10月27日に井崗山に到着し、江西省永新県、湖南茶陵県など一帯に共産党の地方組織を置いたほか、工農兵政府を設立するなどして根拠地建設の基礎を固めた。

 のちに朱徳の軍も井崗山に合流。1929年には江西省南部の瑞金(ずいきん)に革命根拠地が建設されると、主力は井崗山から瑞金に移ったが、34年に長征が始まるまで革命の根拠地であった。(編集担当:梅本可奈子)

【関連記事・情報】
【今日は何の日】1930年:台湾で霧社事件が起こる(2007/10/27)
社会>コラム>今日は何の日 - サーチナトピックス
編集部おすすめ