10日付中国新聞社電によると、北京にある故宮博物院で同日、室内装飾などが最も華麗とされる倦勤齋の修復工事が完了した。

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 「故宮」とは「かつての宮殿」の意で、王宮として使用された清代などには「紫禁城」と呼ばれている。
倦勤齋は乾隆帝(在位1735-1795年)が、皇位を子(嘉慶帝)に譲って太上皇になった後の休憩所として築いた。中国18世紀の最も優れた室内装飾の例で、豪華絢爛(ごうかけんらん)であるだけでなく、文化史・美術史の極めて貴重な遺産とされている。

 修復作業は故宮博物院と米国の世界記念物基金(WMF)が共同で2003年に着手。約300万米ドルを投じたという。(編集担当:如月隼人)

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