シンガポールの大手EMS(電子機器受託製造サービス)フレクストロニクス社が、世界各地にある生産拠点のうち21カ所を閉鎖することが、このほど関係者の話で明らかになった。これに伴いドイツ工場の一部事業を中国国内に移管するという。
第一財経日報が伝えた。

 同社はネットワーク機器を中心にEMS生産を行っており、中国では華為(HUAWEI)や中興通訊(ZTE)といった有名通信メーカーを顧客に持つ。近年はノートパソコン(PC)、コンシューマー電子製品、自動車向け電子機器、医療分野にもEMSの裾野を広げている。

 しかし最近は世界金融危機などの影響で通信産業が縮小していることから、EMSの売上が減少。既にフィンランドや米ノースカロライナ州の生産拠点を閉鎖しており、中国では8月に江蘇省常州市と広東省珠海市の生産拠点で人員整理を行ったほか、11月末には北京公司で全体の30%に当たる人員整理を実施し、開発部門を解散したばかりだ。(編集担当:入澤可織)

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