信息時報によると、中国のプロバスケットボール・リーグ、CBAの元選手がこのほど、10年前に八百長を持ちかけられたと証言した。

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 同選手はすでに引退した。
氏名は明かされていない。証言によると、八百長を求めた人の目的は賭博。当時はバスケットボールの試合結果を賭博の対象にする人は少なく、多くはファンが個人的に行なっていた。「自分に有利な試合結果にするため、手抜きをしてほしい」と持ちかけられたが、断ったという。

 中国では1月になり、一部のメディアが、「海外の会社が運営しているスポーツくじで、中国のCBAを対象とするものがあるが、つけられたハンデが実際の試合結果に極めて近い」と指摘。「試合が操作されている可能性もある」などと報じた。

 一方、CBAの責任者は「選手や審判の不正に対する罰則を強化した。不正行為があれば、リーグの規則で厳しく処罰されるだけでなく、法的責任も追及されることになる」、「現在のところ、CBAは極めて“純潔”だ」と説明。不正行為の存在を否定した。

 広州日報によると、スポーツくじを販売しているオーストラリアの企業は、CBAの試合のくじはアジアのバスケットボール・リーグではとりわけ人気があると説明。中国では、国外の会社が販売するスポーツくじの購入は違法だが、実際には購入ルートを提供する「地下産業」が存在するとされる。

 また、中国各地にCBA賭博などの地下組織があり、広東省東莞市だけでも、1試合あたり3000万元(4億1000万円)の金額が動くとみられる。


 写真は1月1日に行なわれたCBAの試合。山西中宇が雲南紅河に116対88で勝った(写真と記事に直接の関係はありません)。(編集担当:如月隼人)

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