重慶市内の民家でスーツケースに入った少女のミイラが発見された事件で、母親である35歳の女が容疑者として警察に拘束された。女は「娘が私の現金をたびたび盗んだのでせっかん死させた」と認めている。
4月9日付で重慶晨報が伝えた。

 この事件は今年1月、民家の管理人が家賃を滞納している部屋に放置されていたスーツケースを持ち出したことで発覚した。黄色い油状の液体がしたたり落ちているのに気づいたため警察へ通報。法医学者の立会いのもとスーツケースを開けたところ少女のミイラが入っていたことが判明した。このため警察が捜査を始めていた。

 これに対して母親の楊渺容疑者が2006年8月に当時8歳だった1人娘をせっかん死させたことが判明し、警察が身柄を拘束した。
楊容疑者は「娘が私の現金をたびたび盗んでおりかっとなってしまった。暑い時期だったので砕いた樟脳を遺体にかけて袋詰めしたあとスーツケースに入れた」と供述した。

 さらに警察の調べで楊容疑者が遺体の入ったスーツケースを同市内に借りた民家に放置していたことが分かった。しかし今年1月に家賃が約1カ月分滞納。管理人が部屋に立ち入った際にスーツケースを持ち出したことがきっかけとなり事件が表面化した。(編集担当:麻田雄二)

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