広東省広州市の公的な青年結婚紹介所にこのほど、親に連れられた男子中学生が相談に訪れた。自動販売機で買ったコンドームを学校に持参し、友人らと“観察”していたことが学校にばれ、全校生徒向けに報告された上で、お叱りを受けたのだという。


 22日付広州日報によると、この男性生徒は特に使用する目的でもなく、興味を持っていたコンドームを買って学校に持っていき、同じように興味を示した友人らと研究していた。それが学校全体を巻き込む大問題に発展し、批判されようとは思いもよらなかったかもしれない。

 この結婚紹介所に関係する結婚・恋愛カウンセラーの胡展鴻氏は、「広州市での調査では、中高生の12%が中学生の時に性行為を経験したとの結果が出ている」として、今回の中学生のケースでは、「学校関係者が性教育を軽視しており、情報がほしい生徒たちとの認識の違いから問題が大きくなった」と指摘した。

 同紹介所の調査では、中高生の過半数が正しい避妊方法を知らず、「避妊ということ自体を知らない」という生徒も13%いたという。(編集担当:恩田有紀)

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