今年4月、中国三大都市(北京・上海・広州)で行われた「中国で美人が多いのはどこだと思いますか?」のアンケートで、総合トップに躍り出たのは「四川省」だった。かの玄宗皇帝の寵姫であり、世界三大美女のひとりとされる傾国の美女・楊貴妃の出身地である。最近だと、一昨年11月に日本ビューした歌姫・アラン(alan)も、四川省丹巴県・通称「美人谷」の出身だ。山脈に囲まれた四川省は、日照時間が少ないため色白美人が多く、また辛いことで有名な四川料理は、新陳代謝を促し肌を綺麗にするといわれており、これらの要因が、四川省を“美人の産地”にしたのではないかと考えられている。
一方、ランキング2位の上海市は、現地での支持が突出しており、ここだけ見ると中国一なのだが、他都市(北京市・広東省)からのシンパシーが得られていない。この傾向はアンケートを行った他都市でも同様で、それぞれ自分の街に対し強烈な自負心を持っているようだが、総合評価はイマイチである。そんな中で四川省はトップになっているわけだから、“四川省には美人が多い”というイメージが、いかに中国国民の間に深く浸透しているかがよくわかる。ちなみに4位の重慶市は、四川省に隣接する政府直轄都市であり、12年前までは四川省の一部であった。