結果から言うと、百度(Baidu)において、一応正常に検索をかけることができた。ただし、天安門事件について触れられているページばかりが検索されるわけではなく、例えば、“64事件”の動画検索だと、日本のアニメ『名探偵コナン』の動画ばかりが検索され、画像検索だと、2008年3月14日のチベット暴動の画像が検索される。
また、“64事件”のウェブ検索ページでは、日本のコミックで、中国でも人気のある「金田一少年の事件簿」(第64話?)が上位にヒットした。
また、天安門事件について触れられているらしいページをクリックしても、個人のブログ(6月4日を間近に控えて、などの形。ただし、事件そのものに触れているわけではなく、個人の気持ちを綴ったようなもの)や、一部の掲示板(“「86動乱」はなぜ起きたのか”をテーマにしたスレッド)などごく一部の例外を除いて、ほとんどがエラーか、削除済みとなっていた。
“<天安門事件20周年>中国のネットは今、どうなっている?”の記事でも、最後に「“中国政府による天安門事件に関する検索エンジン最適化(SEO)”は一応準備が整っていそうだ」としたが、今回改めて“89動乱”“64事件”で検索をかけてみても、一応、その結論に変更を加える必要はなさそうだ。
ただし、逆に、中国では通常使われることが少ない「天安門事件」というワードで検索かけると、百度(Baidu)に「検索結果は関連する法律や政策に抵触する可能性があり、表示できません」というコメントが出る、というのは、これはこれで一つの新たな疑問といえるかもしれない。
ご指摘いただいたユーザーの方に、厚く御礼を申し上げます。(編集担当:鈴木義純)
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