どうして天津なのか。南開大学経済研究所の副所長、博士課程指導教官である劉剛氏が23日、記者の取材に応じた。
劉剛氏は、住みやすい都市とは住むのに適した都市のことであると考える。これらは、インフラ施設が完備され、安全で親和力に優れ、生活化され、都市に対する帰属感を住民に与えることができる都市である。天津は1901年に中国の近代都市計画と建設を開始してから現在まで、「住みやすい都市」の要求に近づいている。
劉剛氏は次のように話す。「世界の住みやすい都市ランキング」は一つの外国メディアが計画・実施し、個人の感覚をもとに都市の住みやすさを評価したランキングである。外国人の目にどう映るかを知り、さらに深く考えるべき問題もあるのではないか。経済発達都市と住みやすい都市は二つの異なる概念である。実際、ある経済発達都市は、仕事のストレスが大きく、生活コストが高く、交通が不便であるなどの点から、住みやすいとは言えない。
また、「ランキングに参加した140都市の中で天津は真ん中に位置し、順位にはまだ大きな上昇余地があることを意味している。どのように『住みやすい都市』を犠牲にすることなく経済を発展させるかは、発展中の天津が直面する問題となっている」と指摘する。
EIUによる世界100都市を対象とした「世界の住みやすい都市ランキング」はすでに実施されて10年になる。評価には都市の安全指数、医療サービス、文化と環境、教育、インフラ施設など5種類30項目の指標が含まれる。天津はすべての項目において比較的優秀で、中でも、安定性と都市インフラ施設は良好である。
英『エコノミスト』の影響を受け、「世界の住みやすい都市ランキング」が中国大陸部で注目されるようになったとメディアは報じる。EIUの評価システムについて研究し、「近代化都市」に対する認識の向上を目指す都市もあるという。(情報提供:チャイナネット)
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