『ウイングマン』『電影少女』などの作品で人気を集めたマンガ家の桂正和氏が、かねてから親交のある『Dr.スランプ』『ドラゴンボール』などを世に出したマンガ家、鳥山明氏と共作した『JIYA』が『週刊ヤングジャンプ』に12月10日発売の2・3合併号より3話連載されることが発表され、ネット上では「これは読まずにはいられない」と話題になっている。

 桂正和氏は1962年生まれの46歳。
81年に『週刊少年ジャンプ』の読みきりマンガ「転校生はヘンソウセイ!?」でデビュー、83年から同誌で『ウイングマン』の連載を開始、アニメ化・ゲーム化される大人気マンガとなった。その後、89年から92年まで連載された『電影少女』、97年から2000年まで連載された『I”s』がそれぞれヒットし、画力の高さなどから絶大的な人気と支持を集めている。現在、『週刊ヤングジャンプ』で『ZETMAN』を連載中である。

 今回コラボレーションする鳥山明氏とは若手の頃からの友人であり、『ウイングマン』と鳥山氏の作品『Dr.スランプ』内にそれぞれお互いを登場させていたり、それぞれのマンガにおいてお互いのアドバイスを取り入れたりしていた。ギャグマンガの王道を行く鳥山氏とシリアスな描写を得意とする桂氏と、全く作風の異なる2人であったが、かねてから合作を期待する声があった。そんな中、08年には読みきりの『さちえちゃんグー!!』が制作、発表されて「夢の合作」が実現した。今回は合作第2弾となり、3話連載とグレードアップした。前作同様、鳥山氏が原作、桂氏が作画を担当するという。

 2人のコラボレーション作品の登場が今から待ちきれないといったファンは多く、ネット上では現役のマンガ愛読者から、最近は読まなくなったという過去の読者までが「昔から仲がいいからなあ」「これはやばいマンガ」「なんというフュージョン」「面白くないわけないじゃないか」「直球ど真ん中のストライク」「これは買わずにはいられない」とさまざまな言葉で作品に対する期待寄せている。また、これまでの桂作品の中で多数描かれてきたお得意の恋愛シーン、性的描写、さらには「描かせたら世界一」と称される女性のヒップなどに「萌え」た学生時代の思い出を綴り、「現役中学生の息子にはとても言えない」というユーザーも見られた。

 世代を超えて愛されるマンガ界の巨塔2人が送る年末年始のビッグプレゼント、来週の連載開始時にはどのような反響が見られるか、楽しみだ。(編集担当:柳川俊之)

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