アジアを中心に活躍中の韓国の人気アイドルグループ「少女時代」が、思わぬ形で「セクハラ論争」に巻き込まれた。韓国の漫画家ユン・ソイン氏が、自身の漫画ブログ「Joy-ride」に「淑女時代の過去写真」と称して、「少女時代」をほうふつさせるグループをエロチックに描いた漫画を掲載したのが問題の発端。
これを受け、多くのファンから「低俗な表現」「明らかにセクハラ」と非難が殺到しているそうだ。

 人気絶頂のアイドルグループなだけに、熱くなるファンも多く、それ以上にメディアがお祭り状態となっている。問題が発覚した17日から2日間で、この話題を取り上げた記事は170件を超えており、ネット上の反応からユン氏の釈明など関連動向を続々と報じている。さらに、保健福祉部にも怒りがおさまらないファンから「芸能人の人権侵害」と「青少年保護法違反」であるとし、苦情が殺到しているそうだ。

 この状態を受け、ユン氏は「『少女時代』の大ファンである。最近、ガールズグループ関連の、内容のない記事が多く、それが見苦しくて批判するつもりで描いた。不適切な表現で慎重さが足りなかった。『少女時代』とファンのみなさんを傷つけることになって、申し訳ないと思う」と、ブログに謝罪文を掲載した。漫画には「新年だと言うのに内容がない」というセリフもあり、ユン氏の主張をおおよそ裏付けているとも言えるが、所属事務所は法的対応の立場を表明しており、波紋が広がりそうだ。 

 ネットユーザーからは「芸能人の人権」と「漫画家の表現の自由」をめぐりさまざまな議論が飛び交っており、「少女時代」の人気ぶりを物語っている。一方、中には「漫画を掲載した作家以上に、ポータルサイトのメインニュースになってしまう今日のジャーナリズムが問題である」と摘し、「アクセス稼ぎに血まなこになっている」と、メディアとポータルサイトの運営者に苦言を呈するネットユーザーもみられた。

 売れっ子の漫画家ユン・ソイン氏は日本の事情にも詳しく、2009年1月には同氏の『日本博士Joy思ったまま、感じたままの日本』の日本語版が発売された。
ソフトタッチな作風で、日本と韓国の文化を辛らつに描いているが、「親日」と非難を浴びたこともある。(編集担当:金志秀)

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