女性がドライヤーを使っていたところ、座っていた椅子が爆発してた。隣の部屋にいた弟によると、大きな爆発音がして部屋が地震のようにゆれた。女性がいた部屋に駆けつけると、火薬のようなにおいがした。女性は倒れ、ほとんど気を失っていたという。出血もひどかった。一家が住んでいるのはマンションの一室で、階下の住人はガス爆発と思い、消防とガス会社に連絡した。
女性は病院に運ばれ、約5時間にわたる大手術を受けた。担当した医師によると、椅子に使っていたばねや釘、プラスチックの破片が肛門付近から体内にめりこみ、直腸や子宮を貫通したものも多かったという。命には別状がなく、傷ついた臓器は再生すると考えられるが、場所が悪かった場合には死につながった可能性があるという。
爆発の原因は、座る部分の上下を調整するために鉄製のシリンダーを使っており、密閉された空気がなんらかの原因で爆発したとみられている。シリンダー内に可燃性の物質が残されていて、摩擦熱で気化して爆発した可能性もある。
中国で近年発生した、人が被害を受けた主な「椅子の爆発」は以下の通り。
浙江省舟山市内で2007年4月20日夜、女性が座っている椅子が爆発。女性の下半身にはプラスチック破片、木屑、綿、布、鉄片など多数が、10センチメートル程度にまでめり込んだ。
山東省煙台市開発区で07年11月26日夜、68歳の男性が座る椅子が爆発。男性は破片ででん部、足、直腸、肛門、小腸に重傷を負った。
江西省で08年3月26日夜、パソコンデスクに付属する椅子が爆発。座っていた男性は背中を負傷して、手術を受けた。爆発により、部屋の天井には長さ約15センチメートルの鉄の破片がめりこんだ。
山東省膠州市で09年1月14日、14歳の少年が座っていた椅子が爆発した。少年はパソコンを使用中だった。少年は病院に運ばれたが、大量の失血で死亡した。
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