「もち米モルタル」は、世界で初めて有機物と無機物を組み合わせて作ったモルタルである可能性が指摘されており、「もち米モルタル」は、石灰のモルタルよりも強度が強く、耐水性にも優れているという。これは歴史的にも偉大な技術の一つだと考える張氷剣氏は「『もち米モルタル』が用いられた墓穴や宝塔、城壁などの一部は今も残されており、それら古建築は非常に堅固で、ブルドーザーでも壊すのは難しく、強い地震にも耐えることができる」と話す。
最新の研究では、「もち米モルタル」の強度の原因はアミロペクチンで、これはイネやそのほかのデンプン食品である多糖類や複雑な炭水化物の中に含まれている。
建物の修復に「もち米モルタル」が役立つかどうかを確かめるために、「もち米モルタル」と従来のモルタルの比較テストが行われた。その結果について張氷剣氏は「もち米の上澄み液を入れたモルタルは安定しており強度も大きかった。そのため古代の石造建築を修復するのには適当な材料だ」と説明、研究結果は最新の米国化学会誌に掲載された。(編集担当:米原裕子)
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