同動物園では、見学用車両に乗って猛獣ゾーンを巡ることができる。ゾーンには二重のゲートがある。外側のゲートは自動開閉式で、見学用自動車が入った直後で、開いていた。内側のゲートは、親子が開けたとみられる。
同動物園は虎を48頭飼育。猛獣ゾーンの虎区画内には当時、5頭の虎がいた。2人が虎に襲われたことを知った園係員は救援車で駆けつけたが、父親は頭や首をかまれ、大量に出血していた。子は虎に囲まれていたが救出に成功。2人は病院に運ばれたが、父親は死亡が確認された。
動物園によると、猛獣ゾーンは全体が3.6メートルの鉄柵で囲まれ、電気ショックのネットも設けられている。
虎に襲われた親子は、同省渭南市合陽県に自宅があり、6月上旬に大学入学試験を終えたばかりという。猛獣ゾーンに侵入した動機は不明。警察は動物園側の安全管理にも問題があった可能性があるとして、責任者の身柄を拘束した。(編集担当:如月隼人)
【関連記事・情報】
・【中国人に聞く】動物園で虎に襲われた事件について、原因は何だと思いますか?(2010/06/15)
・動物園がライオン・虎を出動させる-土地問題のこじれで=河南(2010/04/12)
・保護動物・虎を飼育の動物園が「虎の骨」で薬酒作り高額販売-中国(2010/03/30)
・瀋陽の動物園「故意に虎など餓死させた」疑惑-政府の買い取り狙う(2010/03/15)
・「虎のお尻」なでさせるサービスが大人気-中国・江蘇の動物園(2010/02/19)