広東省広州市の海珠区政府は11日、スーパーマーケットの売り場の食品に毒物を投入した疑いで、21歳の男の身柄を拘束したと発表した。中国新聞社が報じた。


 台湾系のスーパー・チェーンの好又多(トラストマート)の店舗に3日夜9時ごろ、男から「金を払え」と脅す電話がかかってきた。翌4日午後3時ごろ「食品売り場の商品6種に毒を入れた。金を払わないと続ける」と、再び電話がかかってきた。

 通報を受けた警察が調べたところ、計り売りの米、シイタケ、ひき肉、鮮魚、春雨類など食品6種から毒物が検出された。毒が入った米は約363キログラム、シイタケは約3キログラム、ひき肉は約2キログラム、鮮魚は約4、5キログラム、春雨類は約7キログラムが、一般消費者の手に渡ったと考えられる。

 同事件で警察は、食品に毒物を混入させた疑いで、広東省茂名市出身の21歳の男の身柄を拘束し、調べを進めている。

 当局は、該当する店舗で該当する食品を1月3日から4日にかけて購入した人には返品を受け付けるので、ただちに連絡してほしいと表明した。(編集担当:如月隼人)

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