中国軍の新疆軍区の訓練場で2日、新人兵士の手榴弾(しゅりゅうだん=手投げ弾)の投擲(とうてき)訓練を行っていたところ、兵士の1人が緊張のあまり安全ピンを抜いた手榴弾を投げそこない、自分のすぐそばに転がしたことが分かった。解放軍報、中国新聞社などが報じた。


 新人兵士約300人が、訓練を行った。手榴弾の実弾投擲訓練は初めてだったという。教官は兵士をひとりずつ投擲場所に呼び寄せ、「手榴弾用意!」、「投げ!」と号令をかけて、投擲させた。うち1人が極度に緊張して投げそこない、安全ピンを抜いた手榴弾を自分の右側2-3メートルの場所に転がした。

 使用した手榴弾は、安全ピンを抜いてから3.7秒後に爆発するように設計されていた。地面に転がった手榴弾は、赤い煙を出しはじめた。

 教官は兵士の左側に立っていたが、兵士に飛びかかって近くにある退避壕(たいひごう)の中に突き飛ばした。その上に自分の体を倒れこませた瞬間に、手榴弾が爆発。破片や土を飛散させせたという。教官と兵士にけがはなかった。(編集担当:如月隼人)

【関連記事・情報】
小学生が手榴弾を拾って帰宅、本物と思わず父親いじって爆発=四川(2011/02/28)
不発弾掘り起こした農民、くず鉄と思いバラして売ろうと……中国(2011/03/08)
工事現場から不発弾、作業員ネコババ「古い壺と思った」―南京(2009/09/08)
警察署内で爆発、押収の“花火改造の魚捕り装置”=中国・浙江(2010/07/05)
警察の記者会見中に、押収した銃が暴発―3人負傷(2008/07/18)
編集部おすすめ