台湾で17日晩、テレビ各局が協力して震災支援チャリティー番組が同時生放送され、約400人の芸能人が代わるがわる出演して募金を呼びかけた。集まった義援金は1億1400万台湾元(約3億1300万円)を超えた。
台湾の中央通訊社(中央社電)が17日伝えた。

 「日本の311震災に愛を送る夕べ」と題したチャリティー番組は17日夜8時に始まった。冒頭で馬英九総統のVTRが放送され、馬総統は「中華民国(台湾)は1999年の921大地震のとき、日本の各界から支援をいただいた。今度は私たちができる限りの援助をすべき」と述べた。

 このチャリティー番組には、台湾のテレビ各局と芸能界の力が総結集した。台湾テレビ(台視、TTV)、民視(民間全民電視、FTV)、八大電視(GTV)、TVBS、三立電子(SET)など地上波およびケーブルテレビ放送局14局が主催・協賛単位となり、垣根を越えて協力した。このうち8局と主催の中華民国電視学会(ATTNT)など2団体がそれぞれ100万台湾元を寄付した。

 番組は17日8時に始まり、台湾内外のメディア22局と結んで同時生放送した。人気コメディアンの猪哥亮ら12人のタレントが交替で司会を務め、日本からも台湾出身の歌手、ジュディ・オング(翁倩玉)が駆けつけた。人気女優の林依晨(アリエル・リン)やマジシャンの劉謙(リュー・チェン)も参加し、各局の人気番組の出演タレントらも代わるがわる出演するなど、約400人の芸能人が募金を呼びかけた。

 スタジオには募金を受け付ける電話が60台設置され、電話回線は番組放送中3時間ほぼいっぱいだった。夜11時の番組終了まぎわにロトくじ「楽透」の当せん金5000万台湾元(約1億3800万円)を寄付した人もいた。
(編集担当:阪本佳代)

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