東北関東大震災の発生を受け、中国が派遣した救助隊の15人が帰国した。21日未明に北京市の首都国際空港に帰還した。
中国新聞社が報じた。

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 11日の大地震発生を受け中国の救助隊は13日に日本に到着、速やかに救助活動を開始した。中国隊は岩手県大船渡市で活動し、倒壊した建物が広がる4平方キロメートルをローラー式に捜索した。「重点捜索対象」に指定された個所だけでも140カ所以上あったという。

 中国隊は放射の放射線の計測装置や防護服、野営用資材なども含め、4トン以上の装備を持参した。帰国に際して、一部を救援物資として日本側に提供した。

 写真は18日撮影。地震や津波の犠牲者に黙祷(もくとう)を捧げる中国の救助隊。

 北京の空港では、中国地震局の陳建民局長と日本の山崎和之駐中国公使が一行を出迎えた。陳局長は、「中国の救助隊は津波被災地区で、余震や津波再襲来の警報が続く中、速やかに効率よく、誠を尽くして無私の人道救援を続けた」、「まごころ、愛、誠実さ、細心さで日本政府と日本人民に称賛していただくことができた」などと、一行をねぎらった。

 山崎公使は「中国は真っ先に、被災地に救助隊を派遣してくれた。感動の極みです」、「余震や津波の危険をおかして、大船渡市で最大の努力をしていただいた。
日本の人々も感動しました」などと感謝した。(編集担当:如月隼人)

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