中国では5月1日、飲酒運転に対する罰則が強化された。それ以外にも、交通法規の順守を促す記事配信が増えている。
中国新聞社は、警察官が赤信号を無視して交差点を通過する電動バイクを取り締まったところ、「罰金」に驚く人が多く、中にはだまりこくってしまう人もいたと伝えた。

 遼寧省瀋陽市では、警察が電動バイクの交通違反取り締まりに力を入れている。安直な気持ちで利用して交通ルールを無視する人が多く、事故が多発しているからという。

 26日に交差点に立った警察官の前では、赤信号を無視して進む電動バイクが続出した。警察官が停車させると運転手は、「自動車が来ないことを確認した。危険ではない」などと、異口同音に自分の正当性を主張する。
警察官が交通ルールを守らないことの危険性を説き、30元(約370円)の罰金徴収を宣言すると「赤信号を無視しただけで、罰金か」と驚く人が大部分という。

 警察官は、単に事務的に取り締まるだけでなく、違反者が交通ルールの重要性を納得するまで、根気よく説明するよう指示されている。通常は、20分程度の時間をかけるという。

 違反者は、最終的に「私が間違っていた」と認めないと、“釈放”してもらえない。多くの人は最初、「他人に迷惑をかけていない」などとさかんに反論するが、中には「罰金」を告げられたとたん驚いて言葉を失い、呆然として警察官の説教を聞きつづける人もいるという。(編集担当:如月隼人)

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