1913年に創立され、「純イタリア」のイメージを持つ世界的な贅沢品ブランド・プラダは、「広東の遺伝子」が半分以上を占めることが実証された。中山市の革製品工場、麦氏実業もプラダのハンドバッグのOEM工場の一つであることがメディアの調査でわかっている。
江蘇で自身の国内向けブランドを生産し、世界の贅沢品のOEMも行う業界関係者によると、いわゆる「イタリア製」とは、ハンドバッグのボタン1つまたはファスナー1本などを指すだけで、これらの部品ですら中国製である。
関係者によると、贅沢品のOEMは公然の秘密といえる。コーチはすでに「中国製」とはっきり表示している。一方、プラダはそれを認める気はないが、OEMによりプラダのコストが大幅に下がったことは確かで、1つ2―3万元(25万円―37.5万円)するプラダのハンドバッグのコストは1000元(約1万2500円)以下、利益率は10―20倍に達する。
対外経貿大学翔贅沢品研究センターの朱明侠主任は、多くの人のブランド品を買う目的は、バッグに「Made in Italy」「Made in France」と表示されていることで、つまり「産地の効果」だとしている。
朱明侠主任は、「多くの消費者がブランド品を買い求める主な理由に、原産地効果が挙げられる。『どこで生産されたか』は、ブランドのセールスポイントでもある」と話す。
2011年1月31日時点で、プラダの純利益は2億5100万ユーロに達したが、40億8600万ユーロの債務を抱えている。プラダの売上高の約30%は中国の消費者によるもので、今回の香港販売商品のセールスポイントも中国人の贅沢品に対するニーズを満たすことができる。
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