中国では米国などと同様に、秋に新学年が始まる。そのため、6月は卒業シーズンだ。
最近では卒業する学生が、記念にさまざまな「おふざけ写真」を撮影することが流行。「若者らしい遊び心」、「卒業の開放感を味わっているだけ」などの擁護論がある一方、「知性ある大学生にあるまじき行為」との批判的な見方もある。

 写真は北京市内にある中国人民大学を卒業した女子学生。卒業式の際に着用する「アカデミックドレス」を欧州の魔女の衣服に見立てて、ほうきにまたがる姿を撮影した。実際には「飛行」したのでなく、地面から跳(と)んだ一瞬を撮影した。

 中国人民大学は国家重点大学のひとつで、学者やジャーナリストなどを輩出してきたことで知られる。

 中国政府・国家統計局によると2010年11月1日時点で、中国における人口10万人当りの大学卒業者は8930人で、2000年調査時の26111人から、10年間で約2倍になった。以前に比べれば「大卒者はエリート」という構図は崩れたが、それでも「大卒者は高い知性の持ち主」との社会的通念は相当に強い。

 写真は中国新聞社が配信。(編集担当:如月隼人)

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