「抜罐」は「火罐(かかん)」、「火罐気」などとも呼ばれる。伝統療法。コップのような容器に紙などを入れて燃やし、皮膚(ひふ)に押し付ける。容器内部では酸素がなくなり火がすぐに消え、空気の温度が下がるので圧力が下がり、皮膚を吸引する。
陰圧や熱で“ツボ”を刺激し、淤血(おけつ=よどんだ血流)を解消するので、夏バテ防止、勢力増強、冬には風邪防止などに効果があるとされている。問題は跡が残りやすいことだが、「健康のためなら見た目は度外視」と考える人も多いという。
写真は北京市内で撮影した若いカップル。(編集担当:如月隼人)
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