湖南省衡陽市中級人民法院は21日、人民元紙幣1億9500万元の偽造事件で逮捕されたグループの主犯格の張良成被告に死刑判決を言い渡した。新華網が伝えた。


 判決によると、2009年8月、張良成被告は現在広州市で公判中のメンバー4人(呉生有、林志明、呉俊発、呉彦銘)と共謀して人民元の偽造工場の建設を決め、共同で40万元を出資した。張良成被告が印刷工場建設、機械設備購入、従業員手配を担当し、呉生有被告が資金提供と印刷用フィルム、紙、特殊インク購入などを担当した。

 張良成被告は張俊林被告、楊滔被告と、2009年9月と10月、2010年4月の3度にわたり計1億9500万元の人民元を偽造した。張良成被告が20万元、張俊林、楊滔両被告がそれぞれ10万元の報酬を受け取った。また、人民元偽造工場の土地取得の交渉の手助けをしたとして崔允智被告も起訴された。

 裁判所は、約2億元と偽造額が多額で非常に悪質であり、社会へ与えた損害は甚大であるとして、主犯である張良成被告に極刑を言い渡した。その他、共犯の張俊林被告と楊滔被告に懲役15年、崔允智被告は懲役3年執行猶予4年を言い渡した。(編集担当:鈴木朋子)

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