同市では、外国人観光客の増加などにともない、裸で浜辺を「かっ歩」する人が、外国人、中国人を問わず急増しており、特に、昼間は外国人、夜は現地住民による「裸遊泳」の目撃情報が多く寄せられている。また、裸遊泳のほとんどは男性だが、中には外国人女性の姿も目撃されており、異様な盛り上がりを見せている。中国のインターネットではすでに、同市の海水浴場が、「“裸遊泳”の愛好家」らによる“メッカ”になりつつあり、一部ではすでに、「厦門市の海水浴場を“ヌーディスト・ビーチ”にすればいい」などという提案まで持ち上がっているという。
上海市在住の黄さんも、「裸遊泳」を賛美する1人だ。黄さんは、夏季休暇で訪れた厦門市の海水浴場で、初めて「裸遊泳」を体験し、「何にとらわれることもなく、大地と人間がひとつになる感覚は本当に素晴らしい」、「(裸遊泳が)格好悪いことだとは思えない」などと語り、「もし機会があれば、来年も厦門で裸になって泳ぎたい」などと抱負を述べた。
一方、アモイ大学社会学部の戴小力副教授は、“ヌーディスト・ビーチ”の建設による経済効果は「あるかもしれない」と認めたが、「国内の社会制度や社会文化と合わない」などとして、中国の現状では難しいと指摘した。また、万が一、中国初の“ヌーディスト・ビーチ”が実現する場合も、政治的、文化的にも受け入れ態勢が整っていると見られる海南省三亜市や雲南省の海水浴場が先で、厦門市が真っ先にその役割を担う可能性は低いと示した。
黄福才・厦門大学旅游管理与企画研究所所長、教授は、「“ヌーディスト・ビーチ”の需要は、一部の人間の間のみで、経済効果はそれほど高くない」、「厦門市の観光事業が出来ることはほかにまだたくさんある」と否定的だ。また、彭一万・福建省旅游協会副会長も、中国の風習や道徳観などから、「時期尚早」だとして、同市での“ヌーディスト・ビーチ”の建設に難色を示した。(編集担当:青田三知)
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